六畳一間のボロアパート。夜の21時。

隣の部屋から聞こえる音が大きくなって俺は舌打ちをした。ここ最近は特にひどい。


隣人はどうやらミュージシャンらしく、重低音のギターが響き渡る。

一定のリズムを刻んでいるようだが心地よさは全くない。


それはこの男の腕なのか、練習中の曲だからなのか、壁を挟んで隣の部屋からその音を聞いているからなのかは分からない。

とんだ騒音だ。


壁を蹴ってみたり、わざわざ訪問して「もうちょっと音を下げてもらないか?」と打診するのも煩わしい。

かといって耳栓をしたり、部屋から出て近くのファミレス時間を潰すのも腹が立つ。


なぜ俺が気を使わなければならないのだ。


そんな中、ほんの数日前。俺はこの状況に対処する方法を見つけたのだ。まさに画期的な方法だ。



俺は数分前に音量を上げたばかりのテレビの音を、さらに引き上げた。